発達障害は本当に食事で治るのか?

うちの子の発達障害に気づいたのは中学生の頃でした。中学に入学して数ヶ月で学校に行けなくなり、不登校になってしまったのです。

 

親子で勇気を出して児童精神科の診察を受けたところ、その数週間後にはアスペルガー症候群との診断を受けました。アスペルガー症候群というのは、自閉症の一種で発達障害に分類されています。

 

診断を受けた当初は医師から発達障害が「治らない」と聞いて絶望的な気持ちになりました。子どもの将来と自分の将来には苦しみしか待っていないように感じ、「もう人生は終わった」と思ったほどです。

 

発達障害が治るという幻想

悩み

私は子どもが障害者であるという現実から必死で目を背けたくなりました。

 

正確に言えば、「治す」ための方法を懸命に探して、何とか診断をくつがえしたいと強く願ったのです。そのために様々な療育システムや支援機関を調べて、これならきっと「治る」はずだと自分に言い聞かせました。

 

でも、毎日子どもと顔を合わせるたびに現実を突きつけられ、気分が落ち込んで何もする気になれませんでした。子どもとの関係も悪化していき、イライラして怒鳴りつけたり叱ったりする回数が多くなりました。もう本当に何の希望も残されていないように感じていました。

 

いくら改善に役立ちそうな情報を見つけても、結局のところは「治る」という幻想に酔いたいだけで、現実に信じて行動するほどの力はどうしても湧いてこなかったのです。

 

食事から発達障害を考えてみる

転機となったのは一冊の本との出会いでした。

 

それが「食事療法で自閉症が完治!!―母の命がけの取り組みで奇跡が起きた真実の物語 」です。

食事療法で自閉症が完治!!―母の命がけの取り組みで奇跡が起きた真実の物語


著者のキャリン・セルーシさんは、息子さんの自閉症を食事療法によって改善させており、その経過を詳細に語ったのがこの本です。

 

「完治」という言葉には賛否両論ありますが、とにかく藁にもすがりたい思いだった私は、すぐに購入して読破しました。そして読んだ後に「これこそ私が求めていたもの」と確信しました。

 

私にとって発達障害を「食事で」治そうというチャレンジは、子どもの問題を前向きにとらえるのに大きな助けになると感じたのです。

 

そう感じた理由について以下に箇条書きでまとめてみました。

  • 食事療法という分かりやすいアプローチなので迷いが少なくなる。
  • 改善の実例があるので成功を信じて取り組める。
  • 良くなる方向に進んでいるという実感が日々得られる。
  • そもそもの原因となっている脳機能自体に栄養面から働きかけられる。
  • 療育(ソーシャルスキルトレーニングなど)の効果を高められる。
  • 親の気持ちが子どもにも目に見えるかたちで伝わる。
  • 費用的にも大きな負担がない。
  • 少なくとも子どもの身体の健康にプラスになる。

要するに、私は子どもの障害を心から受けて入れて共に歩むために、具体的に行動できる何かを必要としていたのです。

 

一般に不登校や発達障害は心の問題とされますが、そういわれても何をどうしていけばよいのか、私にとっては訳が分からずにただ混乱するばかりでした。だからこそ食事療法という目に見えるかたちの行動に全力を注げると知ったときに「救われた」と感じたのです。

 

発達障害を治す食事の3つのカギ

キャリン・セルーシさんの本をきっかけに、徐々に前向きに意欲が湧いてきた私は、発達障害と栄養について様々な文献や書籍で学びました。役立った本はこちら⇒発達障害と食事療法に関する本

 

そして、学べば学ぶほど食事療法は絶対に外せないとの確信を強めました。しかし、大抵は専門医も支援機関でもそのようなことについては教えてくれませんし、そもそも知識がありません。気づいた人が自分で調べて実践するしかないのです。

 

それでこのサイトでは、私が学んで実践していることを同じ問題でお悩みの方のご参考になればと思い公開しています。

 

お子さんが発達障害の診断を受けている、あるいはその疑いがあるという方も、大人になってからご自身が診断を受けたという方も、食事面からアプローチすることの大切さを知っていただければうれしく思います。

 

ところで、食事療法と一口に言っても専門家によって手法も様々で、やるべきことも多いですから、最初から全てを完璧にやろうとすると間違いなく挫折します。それに、すぐに結果が表れるという性質のものではありません。

 

その上で継続していくためには、まず大枠を理解することと、簡単なことから少しずつに始めることが必要です。

 

そこで最初に食事療法の大枠となる考え方として、以下の3つカギをおさえておきましょう。

 

1.有害化学物質を減らす
残留農薬や一部の食品添加物など、私たちは日常生活で様々な有害物質を知らず知らずに体内に取り込んでいます。こうした有害物質は発達障害の人の敏感な脳にダメージを与える共に、脳に栄養がいくのを阻害します。それで、まずは有害化学物質の少ない食材を選び、またデトックス(毒出し)に役立つことを習慣にすることが改善に役立ちます。また場合によっては、小麦に含まれるグルテンや乳製品に含まれるカゼインなどアレルギーになりやすい物質を摂らないようにすることで大きく改善に向かうようです。詳しくはこちら

 

2.脳に働きかける
発達障害の人は、脳に入ってくる様々な情報の選別が苦手なため、脳を酷使して栄養素を大量に消費します。栄養不足の疲れた脳のままだと、特性のマイナス面が強化され問題行動も増えます。また発達面でもマイナスとなります。これを防ぐには何らかの方法で脳に必要な栄養素を毎日大量に摂取しなければなりせん。現代人の食事は摂取カロリーは足りていても、栄養が不足している場合が多いので特に注意が必要です。詳しくはこちら

 

3.腸に働きかける
キャリン・セルーシさんの本でも明らかにされていますが、自閉症を含む発達障害と腸内環境は深い関係があります。発達障害の人は腸内の悪玉菌であるカンジダ菌などの影響により、腸粘膜が弱い傾向があり、腸から有害物質が入り込みやすいですし、低血糖症になりやすいのです。これらはいずれも脳の発達を妨げる要因となります。さらに腸はセロトニンなど脳機能に深く関係する神経伝達物質を産生する部分でもあり、腸内環境を良好に保つことは脳を健康に保つ上で土台となります。詳しくはこちら

 

簡単に取り組む改善の3ステップ

食事療法を無理なく継続していくためにも最初は重要度が高く、かつ簡単なものからスタートしていきましょう。

 

おすすめは以下の3ステップから始めてみることです。

水を変える

飲む水や料理に使う水を変えることは、最も簡単に取り組めて効果の高い改善法です。良質の水は界面活性力が強いので有害物質の排出効果がありますし、しかも脳の発達に必要なミネラルを補給できます。さらに便秘の解消にも役立つので腸内環境を良好に保つ上でもプラスになります。

 

発達障害の方に一番おすすめの水は?詳しくはこちらへ

 

砂糖を減らす

発達障害の人の多くが低血糖症といわれています。脳のエネルギー源は糖分ですから、低血糖の状態は脳が常にエネルギー不足になってしまっている状態です。低血糖になる一番の原因は精製された白砂糖を含む甘いものです。砂糖は吸収が早いために血糖値を急激に上昇させ、これが体内でインスリンという血糖を下げるホルモンを過剰に分泌させます。結果として今度は血糖値が急速に下がり、低血糖になってしまうのです。食事やおやつからなるべく白砂糖を減らし、もっと吸収の遅い糖類に変えるなどの対策が有効です。

 

糖分の取り方を工夫するには?詳しくはこちらへ

 

野菜ジュースを飲む

既に述べたとおり、発達障害の人は脳の必要栄養素であるビタミンやミネラルを他の人より大量に消費しやすい傾向があります。これを補うには普通に食事をするだけでは不十分のことが多いようです。野菜ジュースなら食物繊維を細かく粉砕できるので、大量の栄養素を吸収しやすくすることができますし、偏食のある野菜嫌いの子にも適しています。

 

おすすめの野菜ジュースは?詳しくはこちらへ